フランキンセンス精油の効果・効能をご紹介します。

フランキンセンスの精油プロフィール
原料植物名 | フランキンセンス |
学名 | Boswellia carterii |
科名 | カンラン科 |
おもな産地 | オマーン、インド、中国 |
抽出部位 | 樹脂 |
精油製造法 | 水蒸気蒸留法 |
主な成分 | α-ピネン、リモネン、β-カリオフィレン、サビネン |
別名 | ニュウコウノキ |
植物の特徴

フランキンセンス(またはフランクインセンス)は、主にボスウェリア属(Boswellia)の樹木から得られる樹脂であり、古代から香りや薬用として使用されてきました。
以下に、フランキンセンスの植物としての特徴をいくつか説明します。
- 樹木の外見: ボスウェリア属の樹木は、乾燥地帯や砂漠地帯に自生することが多いです。高さ数メートルから十数メートルになることがあり、しばしば枝が放射状に広がり、独特の形状を持つことがあります。
- 樹脂の収集: フランキンセンスの香りや薬効がある部分は、樹木が傷ついた際に分泌される樹脂です。樹木の幹に切り傷をつけることで、樹脂が漏れ出し、空気中で固まってゴムのような質感を持つ樹脂塊となります。この樹脂を収集して利用します。
- 宗教的な用途: フランキンセンスは、古代の宗教儀式や儀式的な燃焼物としても使用されてきました。特にキリスト教の伝統において、香りとしての意味合いが強く、キリスト教の重要な行事や儀式でしばしば使用されます。
フランキンセンスは、その香りや薬効によって歴史的に重要な役割を果たしてきた樹脂であり、今日でもさまざまな分野で利用されています。
香りの特徴
フランキンセンス精油の香りは独特で特徴的です。以下にその香りの特徴を2つ挙げてみましょう。

- ウッディでスパイシーな香り: フランキンセンス精油は、ウッディでスパイシーな香りを持ちます。その香りはしばしば「エキゾチック」で「地味ながら魅力的」と形容され、ウッドやスパイスのニュアンスが混ざり合っています。
- ヒントのあるシトラスや甘い香り: フランキンセンスの香りには、微妙なシトラスや甘い香りのヒントも含まれていることがあります。これによって、香りがバランスの取れた深みを持ち、リラクゼーションや心地よさを引き出すのに一役買っています。
精油の特徴
フランキンセンス精油が生成される際の特徴を以下4つ挙げてみましょう。
- 傷ついた樹木からの分泌物の収集: フランキンセンス精油は、ボスウェリア属の樹木が傷ついた際に分泌する樹脂から収集されます。樹木の幹に切り傷をつけることで、樹脂が外に漏れ出し、空気中で固まって小さな樹脂塊となります。
- 白濁した見た目: 収集されたフランキンセンス樹脂は、白濁した見た目を持つことが一般的です。これは樹木から分泌された樹脂が固まる際に含まれる成分や気泡によるものです。
- 樹脂の蒸留: 収集された樹脂は、水蒸気蒸留法を使用して精油へと変換されます。この過程によって、フランキンセンス精油に含まれる有効成分や香り成分が抽出されます。

- 高い精油成分濃度: フランキンセンス精油は、収集された樹脂から抽出される際に、樹脂の量に対して比較的高い精油成分濃度を持っています。そのため、わずかな量でも強烈な香りと薬効を持つことが特徴です。
フランキンセンスの効果効能
抗炎症作用

フランキンセンス精油には抗炎症作用があり、関節炎やリウマチなどの炎症性疾患の症状を緩和するのに役立つとされています。
抗酸化効果
フランキンセンス精油には抗酸化作用があり、細胞を酸化から保護する働きがあります。
これによって、細胞老化やストレスからくるダメージを軽減する助けになる可能性があります。
リラクゼーションとストレス軽減

フランキンセンス精油はアロマセラピーによく使用され、
その香りがリラクゼーションを促進し、ストレスや不安を軽減する効果があるとされています。
免疫システムの強化

フランキンセンス精油には免疫システムを強化する効果があると言われており、
体の抵抗力を向上させることに寄与する可能性があります。
ただし、個人差があるため、フランキンセンス精油を使用する際には注意が必要です。特に皮膚に直接使用する際は、適切な希釈やパッチテストを行うことが重要です。また、医療目的で使用する場合は、専門家と相談することをおすすめします。
おすすめの利用方法
おすすめの利用方法は以下の通りです。
- 芳香浴法
- 吸入法
- 湿布法
- トリートメント法
- 手作り化粧品
- 沐浴法
注意点として、フランキンセンス精油は濃厚な香りと効能を持つため、過剰摂取や皮膚への直接塗布時の希釈などに注意が必要です。また、妊娠中や特定の健康状態を抱える場合は、専門家と相談することが重要です。
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