こんにちは、Aroomastyle(アローマスタイル)です。
今回は、揮発性有機溶剤抽出法って何?を紹介します。
アロマテラピー検定の勉強を進めていると、各精油の製造方法を覚えなければいけませんが、
その中でも一際長い名前の「揮発性有機溶剤抽出法」
なんとも覚えずらい難しい名前ですが、この名前になったのにはきちんと理由があります。
この記事を読んで覚えていってくださいね。

揮発性有機溶剤抽出法とは?
アロマテラピーの精油は、植物の花や葉、茎、樹皮などから抽出される香りの成分です。
揮発性有機溶剤抽出法は、植物材料から香り成分を抽出する方法の一つです。
以下に、この抽出方法の概要を説明します。
揮発性有機溶剤抽出法の手順
原料の選定
抽出対象の植物材料を選びます。花、葉、茎、樹皮など、香り成分を含む部位が使用されます。
乾燥
植物材料を適切に乾燥させます。乾燥することで、香り成分の濃度が増加し、抽出効率が向上します。
溶剤の選定
揮発性有機溶剤を選びます。
一般的にエタノール(アルコール)が使用されることが多いです。
溶剤は植物の香り成分を溶かし、抽出する役割を果たします。
抽出
乾燥した植物材料を溶剤に浸します。
溶剤は植物の香り成分を吸収し、植物のセル内の組織から抽出します。
この過程は一定の時間がかかることがあります。
フィルタリング
抽出液を植物の固体部分から分離するためにフィルタリングを行います。
これにより、純粋な抽出液を得ることができます。
蒸発
抽出液に含まれる溶剤を蒸発させます。これにより、残るのは香り成分のみとなります。
残留物の処理
溶剤が完全に蒸発した後、残留物(抽出後の植物固体)が残ることがあります。
この残留物は適切に処理されることが重要です。
精製
抽出された精油はまだ不純物を含んでいる場合があるため、精製処理が行われることがあります。
これにより、純粋な精油が得られます。
揮発性有機溶剤抽出法は、水蒸気蒸留法などと比べると、香り成分の抽出効率が高いとされていますが、溶剤が残る可能性があるため、残留物が残らないよう十分な注意が必要です。
また、精油の品質や安全性を保つために、専門的な知識と技術が求められる方法です。
揮発性有機溶剤抽出法で製造された精油

ここからは揮発性有機溶剤抽出法で製造された精油をご紹介します。
アロマテラピー検定1級に出題される精油30種の中で、揮発性有機溶剤抽出法で製造される精油は3種類!

3種類なら覚えやすい!
ジャスミン(アブソリュート)
甘く濃厚でエキゾチックな香りが特徴のジャスミン
世界中にジャスミンと名の付く植物は沢山ありますが、精油が採れる品種はごくわずか。
さらに揮発性有機溶剤抽出法で製造されているので、1トンの花からわずか1kgしか採れない貴重な精油です。
ローズ(アブソリュート)
ローズにも様々な種類があるが、ここで差すのはロサ・ガリカとロサ・モスカータの交配種のこと。
ダマスクスローズから採れるものもある。
開花直前の芳香成分が揮発していない花をひとつひとつ手で摘み取る。
こちらも揮発性有機溶剤抽出法で製造されているので、沢山の花からわずかな精油しか採れない貴重なもの。
ローズオットーは水蒸気蒸留法で製造されるので、混乱しないように注意が必要です。

ベンゾイン(レジノイド)
バニラのような甘い香りが特徴のベンゾイン
3種類の中では唯一「樹脂」から採取されることが特徴
まとめ
お気づきの方もいるかもしれませんが、
アロマテラピー検定出題精油の揮発性有機溶剤抽出法で製造されている3種類の精油
全部かっこ書きで書いてある!
なんて優しい出題者さんなのでしょう。
これで迷うことは無さそうですね。
ご参考になれば嬉しいです。
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