こんにちは、Aroomastyle(アローマスタイル)です。
アロマセラピーテラピー検定をはじめとするアロマテラピーの勉強を進めていると、
色々な初めて聞くような単語が出てきますよね。
アロマテラピーは医学や化学の分野も入ってきますので、沼にはまればハマるほど分からないことが増えていく奥のふか~い学問なのです。
Aroomastyle中の人のまだまだ絶賛勉強中です!
今回は「ケモタイプ(化学種)」って何?をご紹介します。

アロマ精油のケモタイプとは?
アロマ精油のケモタイプは、
同じ植物種から抽出される精油でも、その成分組成が地理的、気候的、土壌条件によって異なることを指します。
同じ植物でも成長環境によって化学成分が変化し、それに応じて香りや効能も異なります。
この現象は特にアロマテラピストや精油の専門家にとって重要で、精油の正確な特性を理解し、適切に使用するのに役立ちます。

例えば、ラベンダー精油はラベンダーの植物種であっても、フランス、ブルガリア、スペインなど異なる地域から産出されるラベンダーにはそれぞれ異なるケモタイプが存在します。
これらのケモタイプはラベンダール(Lavandula angustifolia)、スパイクラベンダー(Lavandula latifolia)、ラビンスラ(Lavandula stoechas)などがあり、それぞれ異なる成分プロファイルを持ち、異なる香りと効能を持っています。
ケモタイプの理解は、アロマテラピーの実践において、精油の選択やブレンド、特定の健康課題に対する効果的なアプローチを決定するのに役立ちます。
したがって、ケモタイプはアロマテラピーの実践において重要な概念となっています。
アロマ精油の化学種とは?
ケモタイプは別名で「化学種」と呼ばれています。
なぜ化学種と呼ばれるか、いくつか理由があるそうです。
- 化学成分に基づく分類: ケモタイプとは、植物の精油が地理的、気候的、土壌条件によって異なる化学成分を含むことに基づく分類です。したがって、「化学種」という用語は、この化学成分に焦点を当てた分類方法を示しています。
- 精油の特性に影響: 化学成分は精油の香りや効能に影響を与えるため、精油の品質や特性を説明する際に、その成分の種類と比率に注目することが一般的です。そのため、「化学種」という用語は、精油の成分を強調し、精油の特定の品質を識別するのに役立ちます。
- 学術的な用語: 「化学種」という用語は、アロマテラピー、植物学、有機化学などの分野で広く使用される学術的な用語であり、化学成分に基づく植物の分類を説明するのに適しています。
ケモタイプは、同じ植物種から抽出された精油が異なる地域や成長条件で異なる化学成分を持つことを示す重要な概念です。
したがって、この概念を説明するために「化学種」という用語が使用されるのは、その本質を強調するためであり、化学成分が特に重要な要素であることを強調するためでもあります。
ケモタイプを持つ精油
ここからはケモタイプを持つ精油をご紹介していきます。
ラベンダー精油 (Lavandula angustifolia)

ラベンダーは、フランスラベンダー、スパイクラベンダー、ラビンスラなどのケモタイプが存在します。
それぞれ異なる成分プロファイルを持ち、異なる香りと効能があります。
ユーカリ精油 (Eucalyptus)

ユーカリ精油は多くの種類があり、各ユーカリの種類によってケモタイプが異なります。
例えば、ユーカリグロブルス(Eucalyptus globulus)はシネオールを豊富に含む一方、ユーカリラディアータ(Eucalyptus radiata)は1,8-シネオールを主成分としています。
ティーツリー精油 (Tea Tree Oil)

メルクンカ(Melaleuca alternifolia)という植物から抽出されるティーツリーオイルにもケモタイプが存在します。
異なる地域から採取されたティーツリーオイルは、テルピネン-4-オールやシネオールの含有率に違いがあります。
ローズマリー精油 (Rosemary)

ローズマリーにはケモタイプが複数存在し、例えばローズマリー・シネオール型(Rosemary ct. cineole)、ローズマリー・カンファー型(Rosemary ct. camphor)などがあります。
これらは一部の例であり、実際には多くの植物がケモタイプを持っています。
ケモタイプによって香りや効能が異なるため、アロマテラピーや自然療法の実践において、適切なケモタイプを選択することが重要です。
まとめ
今回はケモタイプのある精油について、解説しました。
参考になれば嬉しいです。

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